2022.12.01

【コスパ】自己投資の費用対効果を時給で考える

元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。

「投資の勉強をしよう」という考えの人の選択肢として『独学』と『誰かに教えてもらう』というものがあります。

現在では、youtubeやWebサイトで多くの情報に触れることができるので、全くの初心者でも学習自体はできます。

しかし、資格取得や料理などのように何をどの順番で勉強すれば良いか決まっていない投資の世界で、手当たり次第に情報を集めたとしてもなかなか上手く結果が出ないというのが実情です。

「投資は難しそうだから勉強したい」という考えから、効果的に学習する方法は『独学』なのでしょうか。それとも『誰かに教えてもらう』ことなのでしょうか。

今回は、自己投資の費用対効果についてお伝えします。

投資の学習は時間がかかる

まず前提として「投資の学習」には時間がかかるということを知っておく必要があります。

FXに関して言うと、「全く値動きが無い相場」や「予想を超えて一方向に動く相場」などの周期は1年以上ですので、1年以上取り組まなければ体感すらできないことになります。

また、値動きの体感のみではなく、FXの基本的な仕組みやリスク、テクニカル指標や経済指標、資金管理にメンタルなどを学習する必要があり、年単位の時間を要します。

無計画にやみくもに学習すると10年経っても身に付けることができません。

時給で考える

”お金”が発生する時に頻繁に用いられる基準として『時給』があります。今回はこの時給で自己投資(学習)の効果を計ってみます。

例えば、1日2時間で投資の学習に取り組んだとします。1日2時間ですので、1年だと 365日×2時間=730時間の学習時間となります。

そして下記の2パターンで計算します。

・独学で10年間取り組んで100万円の利益
  →730時間 × 10年 = 7300時間で100万円なので、時給は約136円になります。

・学習費用に50万円捻出して、1年で100万円の利益
  →730時間 × 1年 = 730時間で50万円(学習費用差し引き)なので、時給は約684円になります。

もし、独学で学習費用を捻出した場合の時給を超えようとすると、2年で結果を出さなければいけません。

全くの初心者が、独学で2年で成果を出すというのは至難の業です。

今回の計算では100万円の利益が出たという想定でしたが、投資なのでやれば必ず利益になるというものではないですし、人によっては独学で短時間で成果を出せるかもしれません。

やってみないと分からない不確定要素が多い状態ですが、継続的に利益を得ている人が1割というFXの世界をみると、現実味のあるシミュレーションかと思います。

投資のリスクは『知らなかった』

知識を身に付けて投資を行う理由には、利益を大きく狙うということばかりでなく、必要以上のリスクを取らないということも含まれます。

必要以上のリスクを取る主な原因の一つが『知らなかった』です。リターンを追い求めて知らず知らずのうちに大きなリスクを取ってしまい、大きな損失で投資が継続できなくなってしまう。一番避けるべきリスクを気付かないうちに取ってしまうのです。

投資はリスクとリターンはセットですが、知識を身に付けるだけでもリスクをコントロールできます。

投資でリターンを狙うには、まずは基礎知識。投資で継続的に利益を得たいのであれば自分に投資をしてみてはいかがでしょうか。

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