こんにちは。元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXは上がったり下がったりする値動きを捉えて、安く買って高く売る、または高く売って安く買うを狙って取引を行います。その結果、自分の思惑どおりに利益になる時もあれば、自分の思惑とは逆に動いて損失になる場合もあります。
利益も損失も発生するのであれば、「損失は小さく、利益は大きい方が良い」と考えるのは自然なことで、FX界隈でも「損小利大」を追求するスタイルを推奨する声も聞こえたりします。
しかし、『損小利大』だけがすべてではなく、むしろ『損大利小』の方が結果的に利益が残ることもあります。
損大利小でも利益
FXは利益や損失の値幅だけで損益の結果が出るものではなく「勝率」も大きく影響します。今回お伝えする「損大利小」でも資産が増える取引とは『勝率が高い』という条件が付いてます。
上記は、当学院の受講生がリアル口座で手動取引を行って、6か月で10万円を60万円にしたレポートです。
赤枠で囲っている箇所の平均の損失は-2,532円です。一方で平均の利益は1,282円です。利益と損失の値幅を比べると「損大利小」です。
しかし、93.4%という圧倒的な勝率なので結果的に利益が積みあがっています。
自分にあった利益幅と勝率
理想は『勝率が高くて利大損小』かと思います。しかし『勝率が高くて利大損小』を実現するのは非常に難しく、才能や感覚が入り込んでいる領域で、真似したくても出来ない。教えたくても教えられないものに近いです。
多くの人が結果を残せる取引にはルールがあり、「勝率が低いけど利大損小」もしくは「勝率が高いけど利小損大」です。
【勝率が低いけど利大損小】
→ 細かい損失が続いても大きな利益が出ることを期待して取引を続けて、利益が伸びても我慢できる人向けです。1回の利益が数回の損失を超える取引です。
【勝率が高いけど利小損大】
→ 細かい利益が続き勝率は高いですが、1回の損失が数回の利益を上回ることが多く「小さくても良いから利益の回数が多い方が良い人向けの取引です。
自分の性格に合った取引を
FXの取引は勝率と値幅は反比例します。残念ながらいいとこ取りの手法は存在しないので、自分がどっちの取引が向いているのかを見極めて取引ルールを作ると、無理なく継続して利益が得られるFXの取引ができるはずです。