こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXの取引を行う際に、まずやることは「口座開設」です。FX会社に口座を開いて自分の銀行から資金をFX口座に入金します。
FXの口座を開くときに、「どこのFX会社がいいのか?」と悩むはずです。特にFXの経験が無い場合は何を基準に選べばよいかさっぱり分からず、偶然に表示された広告のFX会社に口座を開くということも珍しくありません。
また、FX会社を比較する場合にも「できるだけお得なところ」という基準でキャンペーンで選ぶ場合もあります。
しかし、「お得」と思ってFX会社を選んだはずなのに結果的に損している場合もあります。
今回は、FX会社を選ぶポイントについてお伝えします。
【スプレッド】
スプレッドは買値と売値の差のことです。最も見るべきところは、このスプレッドです。
スプレッドが大きければ大きい程、取引をはじめた価格から利益の価格になるまで価格が有利な方向に動かなければいけません。
スプレッドが小さいと、少し有利な方向に動いただけで利益になります。
【原則固定がポイント】
FX会社のスプレッドを調べてみると"原則固定"という表記を目にするはずです。この原則固定というのが投資家が選ぶうえで有利となります。
例えば下記のような2つの表記があったとします。
『ドル円 原則固定 0.2銭 』
『ドル円 0.1銭』
数字だけみると0.1銭の方が有利にみえますがそうとは限りません。
原則固定というのは時間帯が決まっており、その時間帯は原則固定のスプレッドが提示されるという意味です。(経済指標などの瞬間的な変動がある場合を除いて)
もし、決められた時間帯に告知しているスプレッドを提示している割合が少なければ誇大広告となってしまうため、FX会社は原則固定のスプレッドをできるだけ提示しようとします。
ですから、大相場でも小さいスプレッドで取引できる可能性が高いということが言え、投資家にとっては原則固定のスプレッドが小さいほうが有利なのです。
【たかが1銭されど1銭】
「たかが1円されど1円」という言葉があります。1円足りないだけで欲しいものが買えないということを表しておりますが、FXも同様で「あと0.1銭」届かずに利益を確定できず、損失になってしまうということが起こります。
その時に、「他のFX業者だったら利益だったのに・・・」と後悔することが無いように、事前に分かるリスクには備えて起きましょう。FX業者選びもリスクコントロールの1つなのです。