2021.09.28

【楽して稼げる?ホント?】自動で投資するAI投資ロボットのリスクと付き合い方

こんにちは。元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

最近は、投資にもAIやロボットの波が押し寄せて『ロボアドバイザー』たるものが、いろんな金融機関から提供されています。

AIやロボットなら「なんとなく凄そう」「お金を入れるだけで増やしてくれる」という印象を持つかもしれません。

その理由としては、youtubeのおすすめレコメンドなどで自分が興味がありそうな動画が勝手におすすめとして表示されるなど、生活の中でAIの機能に触れているからかもしれません。

投資はお金を増やすことを目的としているので、その目的を果たすための手段としてAIやロボットに運用を任せてお金が増え続けるなら、手間や時間もかからないので多くの人の役に立つ価値のあるものだと言えますが、本当にAIやロボットを信頼して全てを委ねても良いのでしょうか?

今回は、投資のAIやロボットを利用する場合の考え方についてお伝えします。

上昇トレンドの株式相場

一般的にはロボアドバイザーは株式投資に多いのです。その理由として株式市場の動きに関連があると思われます。

下記は過去10年の日経平均のチャートです。

2020年にコロナショックで急落した局面もありましたが、上昇トレンドを維持しています。

株式投資は基本的には『買い』の取引なので、長期的に上がるのを待つスタイルになります。ここ10年は株を買ってほったらかしでも利益になっている銘柄が多いと考えられます。

この相場状況を考慮すると、ロボアドバイザーでなくても人間の判断で株を購入してほったらかしても利益になったはずです。

損失を回避・または抑えられるか

上昇相場に慣れてほったらかしで利益が出る状態に慣れたときに、突然襲ってくるのが〇〇ショックと言われる下落相場です。

上昇相場に慣れた人間が急落相場に遭遇すると、根拠もなく「下がっても戻ってくる」と考えがちです。株式相場は長期のトレンドが続きやすいので、本格的な下落相場に入ると5年程度は戻らない可能性も十分にあります。

その損失を回避、また抑えることができるかどうかがAIやロボットに頼るかどうかの分かれ目です。

あらゆるデータを分析し、下落の危険を察知するというのは人間には難しく、逆にAIやロボットの得意分野でもあります。

もし、大きな下落相場でも含み損を抱えるようなAIやロボットアドバイザーなら、人間が判断して含み損を抱えるのと何も変わりません。

AIやロボットに任せても上手く運用してくれるかどうかは未知数です。あくまで投資ロボットは「あなたの代わりに、あなたの方針にしたがってお金を運用しますよ」ということが前提です。

つまりロボットを「運用する人の方針」がそのまま投資成績に現れます。かんたんにいうと「投資ロボットという社員」の社長はあなたです。社長が判断を間違えると優秀なロボットでも損失を出すリスクがあります。

大切なことは「なぜ、そのロボットにしたのか」「成績以外の理由でロボットの特徴は何か」などを事前に調べ、他人に説明できるくらいの投資の基礎知識はあったほうがよい、ということになります。

以前よりメルマガで当スクールの自動売買システムの作成方法や検証をお伝えしていますが、当スクールの受講生にお伝えしているのは「自分で投資ロボットが作れば投資ロボットは怖くない」ということです。

実際、受講生はエクセルも使えない方も数カ月で自動売買ロボットを作れるようになりますが、自動売買ロボットを作る過程で「他人が作った投資ロボットの優秀さ」と、他人が作った「詐欺まがいの投資ロボット」の見分けがつくようになります。

投資ロボット運用の最初のハードルは将来利益を生む「投資ロボットを選ぶ」ことが難しい、ということです。「楽して稼ぎたい」と投資ロボットを適当に選ぶと損失した時に後悔しか残りません。結局、AIやロボットに任せるにしても「どのAIやロボットに任せるか」という知識は必要なのです。

--

ブログでは書けない話は学院長メルマガにて配信中です!


卒業生のご感想投資未経験者から経験者まで、多くの方が受講されています

その他の受講生の声はこちら