2021.08.03

FXの資金管理|変動ロットにするときの注意点

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

前回、FXで手法が決まった後は、資金管理を行う必要があるとお伝えしました。資金管理をおろそかにすると、1回の損失で資金が無くなり続けられなくなるリスクがありますので、まずは”続けるための資金管理”を行う必要がありますも

そして、続けることができた場合に利益を早く大きく増やすための資金管理を行ったりしますが、ここでも注意が必要です。

今回は、利益を早く大きく増やすための資金管理で上手くいかないケースについてお伝えします。

固定ロットと可変ロット

資金管理はロット(取引枚数)をどの程度に調整するかということにいきつきますが、多くの場合、常に同じロットで取引を行う固定ロットと、元本の〇%の資金をロットとするという変動ロットのどちらかを行います。変動ロットは大きく括って複利運用とも言われたりします。

例)固定ロット

投資資金100万円→ 1 lot(約100万円分)で取引
投資資金1000万円→ 1 lot(約100万円分)で取引(取引枚数を変えない)

例)可変ロット

投資資金100万円→ 1 lot(約100万円分)で取引
投資資金1000万円→ 10 lot(約1000万円分)で取引(資金がX倍ならロットもX倍)

常に同じロットで取引を行う場合は、ロット計算をする必要が無いので簡単ですが上手く取引をして資金が増えても、一定の速度でしか増えません。

変動ロットの場合は、連勝すれば大きく資金が増え、連敗すれば資金が大きく減ります。

ロット数による資産の増減を検証してみた

下記は、元本100万円で10万通貨、2021年1月1日から2021年8月2日までの間に、GBPJPYの1時間足である取引を繰り返したデータです。

●固定1.0 ロット(儲かっても損しても同じロット設定)

●変動ロット(1.0ロットスタート、資産が増えるとロットを自動で増やす設定)

勝率が低い場合は固定ロットが有利

2つの結果を比べると、固定ロットの方が利益が利益が多くなってます。固定ロットで利益が出ているので、早く大きく稼ぎたいと思って変動ロットにしようと思った場合などに注意する点があります。

それは、勝率がある程度ないと『元本の〇%の資金をロットとする』というような変動ロットは効果が無いということです。

今回は、勝率が低い場合に『元本の〇%の資金をロットとする』という資金管理を行ったケースをお伝えしました。

手法ごとに違う「損切り幅」と「資金管理」

実際の取引ではトレンド、レンジ、ブレイクアウト、オーバーシュートなど手法ごとに最適な損切りポイントやロット数が変わってきます。このあたりの具体的な投資ルールや利益確定、損切りポイントはFX個人投資家育成コースにてお伝えしています。資金管理の特徴を分かっているかどうかで利益の額は大きく変わるので、早く大きく増やしたいのであれば資金管理も学ぶ必要があるのです。

また、実際の取引では毎回ロットを計算する、あるいは発注するのは非常に面倒です。実際に資金管理を学び、利益が出始めたら投資の全自動化ができる自動売買システムの活用がおすすめです。IT知識ゼロからでもご自身で自動売買システムが作れるITプロトレーダーコースなら24時間、ご自身の代わりに資金管理と自動取引をしてくれます。手計算は計算ミスもあるので、投資の自動化も取り組まれるといいですね。

沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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