2021.07.13

「絶対稼げる」に騙されないために

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

昨日、「AIで2.5倍に」という謳い文句で、投資家からお金をだまし取ったという事件のニュースを目にしました。残念ながら、こういうニュースは今に始まったことではなく昔からありますし、今後も起き続けます。

今回は「絶対稼げる」に騙されないために知っておくべきことをお伝えします。

どんな方法でも投資で絶対はありえない

投資の利益というのは、現在の価格と将来の価格差を利益とするものです。「今から価値が上がるかもしれない」と思うなら買い、「今から価値が下がるかもしれない」と思うのであれば売る。たったそれだけのことですが、将来の値動きを完全に予測できることはありません。いまは、AIや人口知能という言葉を使えば何でもOKみたいな風潮がありますが、相場の値動きを完全に読み切ることはできません。

ちなみに私が現在、受講生にお伝えしている自動売買でも『絶対に稼ぎ続ける』保証はどこにもありません。

以前にもお伝えしましたが、短期的には勝率100%は可能です。『小さく利益を取り、損失時は決済せずに戻るまで待つ』という取引を行えば短期的には可能性はあります。しかし、大きな値動きが発生した場合は資金が無くなります。

画像では短期売買で勝率100%の取引結果と、その取引を継続した場合に大きな損失が発生する局面を表しています。上が勝率100%で下が負がきたときの成績です。手法は1分足で、RSIを使って取引し利益にならないと決済しないという条件を付けくわえてます。

こういう取引は、そのうち高値で買ってしまったり安値で売ってしまい、その後、逆の方向に大きく動いて損切しなければ資金が尽きるというパターンを迎えます。だから損切なしの取引は長期的にみてリスクが大きいです。

リスクをコントロールできれば2.5倍は可能

今回の事件の詳細をみると『AIを使って1年で資金を2.5倍に』という勧誘だったようですが、この現実的な数字が「それならできるかも」という気持ちにさせたかもしれません。実際にFXや株式、暗号通貨でも2.5倍は現実的です。実際に当学院の自動売買受講生は少額ながら1年で15倍にしました(2万円を30万)。

しかし、これは「損するかもしれない」というリスクを取ったうえでの結果です。「損することなく誰でもできる」とは口が裂けても言えません。

自分で運用すれば次に繋がる

今回の事件のように『預ける』を選択した場合、損したとしても何も得ることはできません。これは考えることを他人にゆだねているので当然です。自分で学習したり実践したりするのは時間も手間もかかります。しかし、計画的に取り組めば経験として成長につなげることが可能です。

預けるか自分で運用するかは考え方次第ですが、どちらにしても投資をするのであれば損失の可能性を受け入れるのはあたりまえで「リスクに対してリターンはどの程度か」見極める力が必要なのです。

リスクとリターンを見極めるための自己投資。賢明な投資家になるための最初の1歩です。

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