2022.10.25

【緊急】ドル円為替介入でどうすればいいのか

元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

2022年10月25日現在、毎日のように為替のTOPニュースが流れています。投資未経験者にとっては「ふ~ん」という感じかもしれませんが、FX投資をやっている人にとっては千載一遇のチャンスで”取引すべきか見送るべきか”、”買うべきか売るべきか”が悩ましいところです。

そこで今回は、為替介入でどうすべきか?についてお伝えします。

指値を活用する

為替介入のような瞬間的な大きな動きを期待する場合、相場に張り付いて”変な動きをしたらエントリーする”という取引が多くなります。

実際、私が金融機関でトレードしていた2011年はドル円が75円の円高となりドル買い円売り介入があり、値動きを凝視して一瞬のチャンスを見逃さないようにしてました。

しかし、そんなトレードできるのは専業の方ぐらいで、普通はその瞬間に立ち会うことはできません。ですから多くの投資家は指値を使っての取引になるはずです。

指値は”計画”成行は”感覚”

予め指定した価格に注文を入れるのが指値ですが、指値は予めチャートを分析して「ここら辺かな」と設定することが多く、多少の客観性と計画性があります。

一方で下がった瞬間売るなどの成行注文は、感覚や感情が表れやすく文字通り成行任せの取引になりやすいです。だから、「もっと利益がほしい」「損失を確定したくない」という自分の感情と戦う事になり、利益を取り逃がしたり想定外の損失になってしまう場合があります。

指値を上手に使って、感情的な取引を避けるようにしましょう。

急激な動きの場合の注意点

介入時のような大きな動きになると様々なリスクがあります。

・狙った価格で取引が成立しない
先程まで推していた指値注文も該当しますが、狙った価格で取引が成立せず不利な取引になってしまう場合があります。

・スプレッド拡大
”売り”と”買い”の価格の差であるスプレッドが拡大して、通常時よりも不利な状態で売買しなければいけない事も多々あります。

・レートが停止する
最も遭遇したくないのが”レートが停止する”です。あまりにも急変動するとFX会社のレートが停止する事があります。本当に稀ですが起こり得るリスクです。

リスクを回避するために

今までお伝えしたリスクを回避するために出来る事をいくつか紹介します。

・普段から複数のFX会社を利用する
急変時に取引が成立しやすい、スプレッドが広がりにくい、レートが飛びにくいなどFX会社によって異なりますので専業並みに取り組みたいというのであれば、複数のFX会社に資金を分けるという事も視野にいれましょう。

・マイナーな通貨ペアは取引しない
今回はドル円の為替介入なので該当しませんが、あまり有名じゃないような国のマイナー通貨は急変時には取引しない方が無難です。スプレッドが広がったり、レートが止まってしまうリスクが高いからです。

見送るのもトレードのうち

今回のような連日報道される状況の時は売買したくなるものですが『見送る』というのも賢明な選択です。

何故なら、為替介入は頻繁にある事では無いので検証できません。「この価格ぐらいで介入があるだろうな」という予想の領域を超えないため、再現性も無く一過性で終わります。

普段、計画的に取引して利益が出ているが、たまたま場当たり的な取引をして今までの利益を無くしてしまうということもあり得るので見送るというのも賢明な判断です。

しっかり学んでじっくり増やす

為替相場はこれからもずっと存在します。売買チャンスはいくらでもあるので、しっかりと検証して根拠のある取引をすることが、長い目で見て投資から恩恵を受けるために必要な事です。

その為にも、投資を正しく学んでみてはいかがでしょうか。

沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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