2014.04.09

【FX投資】裁量トレードとシステムトレードと自動売買の違い

今回は「自動売買って何?」「どこからが裁量トレード?」 という疑問をお持ちの方に、私なりの解釈でトレードスタイルの解説を行いたいと思います。

トレードスタイルの違い

「裁量トレード」
→直近の情報次第で柔軟にトレードする。

「システムトレード」
→売買ルールをあらかじめ決めて、注文発注は人間が行う。

「自動売買」
→システムトレードを事前にコンピューターに組み込み、
注文発注も完全に自動化してトレードする。

「トレード」のプロセス

株式やFXなどの トレードは以下の手順で行われています。

「取引の意思決定(分析)」
「売買発注」
「決済の意思決定(分析)」
「決済発注」

この4つの手順をどのように行うかによって「裁量」「システムトレード」「自動売買」が分かれます。

「取引の意思決定」何かの理由でトレードを行うことを決める、ということです。

理由の例としては、「価格が安いから」「上がると思う気分だから」「移動平均線を上抜いたから」「RSIが買われすぎだから」ということがあげられます。

「売買発注」
トレードを行うことを決めたら、実際に株式を購入する、FXで「売り」を発注するなどを行い、証券会社等に売買注文を出します。

「決済の意思決定」
これは「取引の意思決定」とは逆に、どのタイミングで現在のポジションを解消するかを検討する行為です。 この理由も「価格がこのポイントまで来たから」 「含み益が乗ってきたから」 「移動平均線を抜いてきたから」 「RSIが50を下回ったから」ということがあげられます。

「決済発注」
ポジションを解消し、「利益」「損失」を確定するには実際に株式を売却する、FXで「反対売買」を発注する、などを行い、証券会社等に決済注文を出します。

トレードは上記4つの作業が必要になります。

裁量トレードとは

先ほどの4つの作業をすべて人間が判断し、実行します。
売買するスタイルは「直感」「市況の雰囲気」「チャートの形」などが重視されます。

非常に柔軟性に富むため、天才的な裁量トレーダーは知識と経験を活かし、莫大な金額を稼ぎます。

しかし、それ以外のトレーダーだと感情に振り回されやすく、大きく損失する可能性があります。

システムトレードとは

先ほどの4つの作業のうち、「取引の意思決定」「決済の意思決定」を事前に決定したルールに基づいて 判断します。

有名な売買ルールとしては「リチャード・ドンチャン」氏の 「レンジブレイクアウト手法」が有名です。

※ドンチャンルール 買いエントリーの場合
・ 直近 40日の高値を逆指値で買う(エントリー)
・直近 20日の安値で逆指値の手仕舞い(決済)

この方法であれば、淡々とルールに従ってトレードするため、感情面で安定しやすい他、ルールが固定されていることで成績も安定しやすいです。

もちろん、ルール自体が「利益が出るルール」で、初めて利益が出るのでルール作りが重要になります。

自動売買とは

先ほどの「システムトレード」を「発注作業」も含めてコンピューターにさせる方法です。

良く知られているのが

①インヴァスト証券のサービス「シストレ24」
②ひまわり証券の「エコトレFX]
③MetaTrader4の「Expert Advisor」(EA)

などがあります。
①と②は証券会社があらかじめ用意したシステムを「選ぶだけ」であなたの代わりにトレードします。

③のEAですが、これは市販されているEA、または自分でプログラム製作したEAをMT4にセットすることによって、あなたの代わりに取引する方法です。

③は比較的上級者向けです。自分で作成する場合はプログラムの知識が必要になります。

しかしEAを自分で作ることができれば、自分のオリジナル売買ルールが作れる、その売買ルールが機能するか調べる、などが可能です。

どのようなトレーダーになるか?

最終的には「自分がトレードをするか」「機械にトレードをさせるか」ということになりますが、トレードの基礎を学ぶ上でも、最初は「自分自身によるトレード」 から始めることをおすすめします。

自分自身でトレードしたうえで、トレードの基本である「自分のスタイルの確立」「資金管理」「メンタルコントロール」の経験を積んでから、売買ルールを確立した「システムトレード」を軸に据えて「裁量」「自動売買」を選択しても良いでしょう。

「裁量だから」「自動売買だから」儲かるのではなく、自分はどのタイプが好きか、向いているかを考えながらスタイルを確立していきましょう。


沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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